合併処理浄化槽ってなに?
1.水を汚しているのは私たちです!
2.生活排水って、汚いのかな!?
たとえば1杯のみそ汁を流すと、魚が快適にすむことができるまで水でうすめるとした場合に、風呂おけ(300リットル)11杯の水が必要です。
3.ここが優れている合併処理浄化槽
合併処理浄化槽の性能は、汚れの指標であるBOD(生物化学的酸素要求量)の除去率が90%以上、放流水のBODは20mg/ℓ以下となっています。 これは 公共下水道と同レベルの性能 です。
生活排水の中の汚濁物質量(BOD量)は、1人1日当り40gといわれています。 合併処理浄化槽で処理すれば、この汚れが わずか4g 以下に減ります。
台所や洗濯、風呂などの生活雑排水を処理することができない単独処理浄化槽や汲取りトイレの家庭と比較するとその効果の差は非常に大きくなっています。
【合併処理浄化槽の利点】
- 生活排水の汚れが 10分の1になります。
- きれいな水を安心して流せます。
- 水洗化で快適な生活ができます。
- 設置費用の補助制度があり、性能の割に安上がりです。
- いつでも、どこにでも、短期間で設置できます。
4.合併処理浄化槽のしくみ
①なぜ、汚水がきれいになるのでしょう
浄化槽は、水中の微生物の働きを利用して汚水を浄化するものです。つまり、微生物が汚水中の汚れを食べ、きれいな水にしてくれるのです。
微生物には、大きく分けて、酸素を好まない微生物(嫌気性微生物)と酸素がなければ弱ってしまう微生物(好気性微生物)とがあります。 浄化槽の機能を維持していくためには、これらの微生物が力いっぱい働けるような条件を整えていくことが大切です。
②浄化槽は生きています。その中ではいろいろな微生物が活躍しています。
③代表的な浄化槽の構造
5.単独処理浄化槽と合併処理浄化槽の違い
家庭から出される生活雑排水は、汲取りトイレや単独処理浄化槽を使用している家庭ではほとんど未処理のまま放流されてきました
しかし、下水道等がない地域では、日常のそうした汚れが自然環境を汚す大きな原因の一つになっています
合併処理浄化槽を設置した場合は、単独処理浄化槽を設置している場合に比べ、川などに放流される汚れの量が 8分の1になります。
また、汲み取りトイレの家は、生活雑排水の汚れの量(27g)はそのまま流しているので、合併処理浄化槽を設置すると汚れの量は 約7分の1 になります。
現在、単独処理浄化槽を設置しているご家庭は、合併処理浄化槽に入れ替えることが求められています。
6.合併処理浄化槽、義務化へ!
台所や風呂、洗濯排水などが未処理のまま川や海に流れ込み水を汚している現状を改めるため、浄化槽法が改正され、平成13年4月1日以降に新たに浄化槽を設置する場合は、合併処理浄化槽の設置が義務付けられました。
7.単独処理浄化槽は合併処理浄化槽に入れ替えましょう!
既に設置している単独処理浄化槽については、合併処理浄化槽への設置換えに努めなければならないことになりました。